2017/07/09 00:13

「コーヒー、紅茶と並び、実は世界三大飲料のひとつなんです」

 

世界三大嗜好飲料、コーヒー、紅茶、ココア…?と思っていられる方も多いですが、実は正しくはココアではなくマテ茶なんです。日本ではあまり馴染みがありませんが、南米ではたくさんの人々が日々マテ茶を楽しんでいます。

子供もお年寄りもみんな大好き。日本人が日本茶を飲む以上の頻度で、日々愛飲されています。そんなマテ茶に関する「あれこれ」をお届けします。

前回の記事はこちら→ http://www.lifeisjourney.org/blog/2017/02/28/183130

 


今回は、バルセロナのメッシやスアレス、キューバのチェ・ゲバラが愛する南米の伝統的な飲み方をご紹介します。

 


マテ壺といわれるカップに茶葉を入れ、ボンビージャというフィルターの付いたストローをさして、カップにお湯(または冷水)を注いで、直接飲む。

 


これがアルゼンチンで古くから飲まれてきたスタイルです。ぱっと見、かなりあやしいスタイルですが、アルゼンチンに行くと、いたる所でこのスタイルでお茶の時間を楽しんでいる人たちを目にします。アルゼンチン人にとって、マテ茶は単なるお茶ではなく、仲間とのコミュニケーションを深めるためのツールとして、”お茶を飲む”時間を大切にしてきました。

 


そのため大勢で飲むときは、まわし飲みが基本です。ホストがお茶を淹れて、時計回りにまわし飲みします。日本では、はしたないとされますが、「ズズっ」と飲みきった合図の音をさせるのが礼儀。ホストに返して、隣の人へ。アルゼンチンの人と少しでも仲良くなると、この「マテ茶の輪」に誘われることが多いです。

”マテ茶に誘う=仲良くなりましょう”の意味があって、このお誘いを断ると、アルゼンチンの人たちはひどくがっかりした表情になってしまします。アルゼンチンを旅していた始めの頃、マテ茶の知識がなくて、よくこの誘いを普通に断ってまして、非常にがっかりした顔をしていたのを思い出します。。。逆にこの誘いに乗ると一気に仲良くなれます。アルゼンチンの人たちは、初めて会った人同士がマテ茶をきっかけに話し込んでいるという光景をよく目にしました。アルゼンチンで、マテ茶を介したこの光景は、本当にいい文化だなといつも見てもうらやましく思います。

 

次回は、気になるお味についてです。